
アートディレクターの前田晃伸さんが手がけるスペース、PAAMA(パアマ/東京・神楽坂)で、コンテンポラリーカルチャーメディア「New Scale」(ニュー・スケール)がキュレーションをつとめる展覧会「OPEN WORLD」が開催されています。
“OPEN WORLD”というタイトルは、ゲームのように自由に動きながら物語をつくっていく形式から着想を得たものです。来場者とアーティストがそれぞれの“主人公”となり、作品との出会いから、新たなストーリーが立ち上がっていきます。
参加するのは、Soft Baroque(ソフト・バロック)、Pierre Castignola(ピエール・カスティニョーラ)、Geray Mena(ジェレイ・メナ)、八木沢俊樹さんの4組。家具というかたちに感覚のずれを仕込み、知覚を揺さぶるSoft Baroque。日常的なプロダクトを通して、消費文化と知的財産の境界を問いかけるPierre Castignola。刹那と永遠を共存させる写真で、時間のレイヤーを見せるGeray Mena。デジタルと手仕事を行き来しながら、素材と感覚の関係を再構築する八木沢俊樹さん。それぞれの作品は、アートやプロダクトといったジャンルを軽やかに越えながら、“今”という時代の感覚を映し出しています。

そんな作品たちが集うPAAMAは、日本語の“パーマ”に由来する名前をもち、髪型を変えるように、空間や気分を自由に変化させていくことを目ざしたスペース。アートとデザイン、カルチャーのあいだを自在に行き来しながら、新しい視点が交差する場となっています。
展覧会にあわせて、『Too Much Magazine』編集チームが手がけた作品集も刊行されました。出展作家へのインタビューも収録されており、作品世界への理解をさらに深めてくれます。
神楽坂の路地裏、すこしわかりにくい階段をおりた先にひらける〈OPEN WORLD〉。わずかなズレから、いつもの世界に小さな変化をもたらします。
〈OPEN WORLD〉
会期:2025年7月12日(土)~8月2日(土)
時間:13:00〜18:00(日・月・火休)
会場:PAAMA(東京都新宿区矢来町160-1 サクラハウス神楽坂矢来町1F-B)
https://paama.jp出展作家:Soft Baroque, Pierre Castignola, Geray Mena, 八木沢俊樹
キュレーション:New Scale
https://newscale.studio作品集『OPEN WORLD』も販売中(価格:6,900円)